フランスの挿絵画家。
作品の大半をパリのカラントン書店より出版している。
悪魔的な黒いエロスの画風や画題を好み、銅版画を多用した点で、先達であるロップスの亜流画家との印象を拭えない。代表作は『生者たちの大いなる死の舞踏』(La Grande Danse macabre des Vifs, 1905~09)の銅版画40点であるが、ロップスの『サタニーク』の影響を感じさせる。
その他、歴史家ミシュレの『魔女』への挿絵(銅版画15点、木版画54点、1911年)、アプレイウス、ボードレール、ジョン・クレランド、E・A・ポー、ヴェルレーヌなど、古今の作家たちの文学書に挿絵を描いている。